あんことおつけもの

近所にあるちゃんぽん屋さんが、移転して、元々の店舗で夜の時間だけあんこ屋さんをしている。

行ってみたいと友人に言い続けて、先日やっと、一緒に行ってくれることになった。



その日は9時から営業だったので9時10分頃に到着すると、外にすでに二人組のご婦人が並んでいた。

「席は埋まってますか?」

と尋ねると、外で待ってくださいと言われたそうだ。

こんな寒い中外で待つのか…と思ったが

「いいじゃん、せっかくだし、待とうよ」

という友人の言葉で少し待つことに。

外で並んでいるのを察して、店内のお客さんが少し急いでくれたのか、それほど待たずに店内に入ることができた。

店内はかなり狭く、二人組の女性と相席させていただいた。

おすすめを聞くと、栗としらたまが入ったぜんざいが人気だということで、それを二人で頼んだ。

かわいらしい店内を見渡して、席においてある絵本やお客様の声ノートを読んでいるうちに、お盆にぜんざいとおつけもの、ほうじ茶がのってやってきた。

ぜんざいは器のぎりぎりまで入っていて、太っ腹だなあと感心するのと同時に、なぜおつけものが、と疑問に思った。



しかし、食べ始めてしばらくして、このおつけものの役割がはっきりと分かる。

このおつけものは店主の気遣い、おもてなしである。

ぜんざいは、確かにおいしい。しかしいつまでも食べると苦しくなる。これは多くの人が当てはまると、私は思う。こういう理由もあって、普通、ぜんざいは器いっぱいに入れたりしないのではないだろうか。

しかし、このおつけもののしょっぱさのおかげで、器いっぱいのぜんざいも苦しくなく、飽きずに食べきることができた。

たくさんのあんこを辛くなく味わってもらいたい…そんな店主の優しい気遣いを感じる素敵なあんこ体験であった。